Bio-CAD system簡易マニュアル

  1. まずその前に

バッファー類の調製

  陽イオン用general buffer: HEPES 7.94g

MES 7.10g

CH3COONa3H2O 4.52g

             4.5のものはHClpH調整、7.5のものはNaOHで調整後、1L

             MilliQでメスアップ。脱気・フィルター。

  陰イオン用general buffer: Tris 6.1g

              Bis-Tris 10.5g

              6.09.0共にHClpH調整後MilliQでメスアップ。脱気・フ

              ィルター。

  NaCl溶液: 3M NaClMilliQにて調製。脱気・フィルター。

  MilliQ: MilliQを脱気・フィルター。

  1. システムの立ち上げ
  2. まず電源を投入

      プリンター -> モニター -> フラクションコレクター -> N2ボンベのバルヴ(プレ

      ッシャー・レギュレーターには触れないこと) -> 本体右横奥にあるメイン電源

      の順番に行うこと。

    Bio-CAD systemコントロールプログラムの立ち上げ

      システムが起動したら、「BIO CAD」アイコンをクリック、プログラムを立ち上げると、

      コントロール画面が表示される。

  3. バッファー、カラムの接続

バッファーの接続

  6本有るバッファーラインをMilliQですすいでから任意のバッファーに接続する。pHスカ

  ウティング機能を使用する場合は、専用のバッファーを決められたラインに接続する。

pH 6 ― 9 の時 100mM Tris ― Bis Tris buffer pH 6をラインA

       100mM Tris ― Bis Tris buffer pH 9をラインBに接続する。

pH 4.5 ― 7.5 の時 100mM MES ― HEPES buffer pH4.5 をラインE

         100mM MES ― HEPES buffer pH4.5 をラインFに接続する。

ラインCDはそれぞれ、常にMilliQ3M NaClが使用する。

  その他、使用法によりいろいろなつなぎ方があろう。

カラムの接続

  使用したいカラムを向きに注意してシステムにつなげる(バッファーは上のチューブから

  下のチューブに向かって流れる)。この時外した小物類(カラムの穴を塞いでいたキャップ

  並びにカラム・ラインを繋いでいたダミー・パーツ)を無くさないように注意する。

システムコンフィグレーションの設定

  「Control」画面、「Config」メニューから「Edit config」を選択。接続したカラムの種類と、

  それに応じたシステムの最大圧力並びに接続バッファーの選択をここで行う。

  カラム選択はコンフィグ画面右上であるが、カラムは「Tandem column」のままで、カラ

  ム1を使用するカラムに変える。(「Single column」等、他の選択肢にすると、配管そのも

   のを変える必要がある。ここは絶対に変えないこと。)

  1. メソッドの編集
  2. Control」画面「Window」メニューから「Method Editor」を選択。Bio-CAD systemではここで作成したメソッドに従って全ての動作がコントロールされるので、メソッドの出来がクロマトの出来に反映する。どの様な条件でクロマトをしたいのかをハッキリさせてからメソッドの編集に着手すること。

    メソッドは「Block->Segment->Event」の順に組み上げる。「Block」で大まかな流れを設定し、その中で行われる「Segment」を設定、更にその細部を「Event」として設定する様な流れとなっている。

    (1)Block」は、「Method Editor」の画面上、左上部に表示されている「EQ」「L」「W」「EL

    C」と書かれたボタンをクリックすることで挿入できる(意味はそれぞれ[EQ]uilibrate

     the column, [L]oad sample, [W]ash after sample loading, [EL]ution, [C]leaning the column

     ある )。

    (2)それぞれの「Block」の中に、実際に行う操作の情報を「Segment」として書き込む。

    Segment」の挿入は、「Method Editor」の画面上、右上部に表示されている「S」「G」「I」 

    AL」「P」と書かれたボタンをクリックすれば良い(一般的に使うSegmentの意味はそ

     れぞれ[S]tep, [G]radient, [I]njectionである )。

      (3)後は「Event」を加えてフラクションコレクターの動作などを追加すればよい。「Event

       を加えるにはまず、「Method Editor」画面の「Display」メニューから「Sequence view」を

       選択、実際に装置が行う動作を各event毎に表示させる。eventを追加したい行を選択、

       表示を反転させ「Method Editor」の画面上、中央上部に表示されている「Add Event」と

        書かれたボタンをクリックすると、追加できるeventの一覧が表示されるので、任意

        のevent evenを選択する。

      完成したメソッドは、「file」メニューから「save」を選択、名前を付けて保存。

  3. メソッドの実行
  4. Method Editor」画面上に実行したいメソッドを呼び出す(「File」メニュー「open」)。

    通常のメソッド実行

      「Method Editor」画面、「File」メニュー「run method」を選択する。クロマトチャート保存

      のためのディレクトリを尋ねてくるので、C: / biocad / data / 個人フォルダーを選択する(個

      人フォルダーがまだ無い人はシステム管理者まで)と、メソッドが実行される。

    オートサイクリング

      Bio-CAD systemのメリットは、作成したメソッドをテンプレートにして、パラメーターを

      自動変更させながら様々な条件を短時間で処理できる事にある。新規タンパク質のクロマ

      ト条件探索の際などにおいて非常に有効である。

      (1)同じメソッドのただの繰り返し

        既にクロマト条件が決定済みのサンプルを大量に処理したいときなど、同じ条件を何

        度も繰り返したいとき -> 「Method Editor」画面上、「Template」メニュー「Auto

        cycling」を選択。

      (2)pHスカウティング

        クロマト条件探索のために、あるメソッドをテンプレートにしてpHだけを自動的に

        変化させる方法 -> 「Method Editor」画面上、「Template」メニュー「pH mapping

    を選択。試したい任意のpHpH6 ― 9の間、あるいはpH4.5 ― 7.5の間のいずれかで

        最大9つまで指定できる。

  5. 結果の解析
  6. データーファイルの呼び出し

    Control」画面、「Window」メニューから「Group analysis」を選択。開いた「Group analysis」画面「File」メニューより「Select files」を選択。検討したいファイルを呼び出す(ファイルはC: / biocad / data / 個人フォルダーの中にあるハズ -> 前章メソッドの実行を参照のこと)。呼び出したいファイルは「Select files」画面上で、「Enter」を押すことで登録される。ファイル選択が終われば、「OK」で表示される。

      「Group analysis」画面「Display」メニュー「Options」で、表示のスケール、線の色、表示

       させる情報の種類などを変えることが出来る。作成したグループを保存したければ、

      「File」メニューから「Save Group」。保存先のディレクトリを各自のフォルダーに設定

      して保存。

    データーの印刷

      結果を印刷することが出来る。「File」メニュー「page setup」で用紙の向きを設定し、「print

      current graph」だと、選択されているチャートのみが印刷され、「print all graph」を選択する

      と、画面上に表示されている全てのグラフを印刷する。「print report」だと、現在選択され

      ているグラフと、そのクロマトを行った条件が同時に印刷される。

  7. システムの終了
  8. カラム及び、サンプルインジェクターの洗浄

      使用したカラムは必ず洗浄後に取り外すこと。また、使用により汚れたサンプルインジェ

      クターのシリンジ、ラインも洗浄する。まず、使用したサンプルラインをMilliQに入れ、

      「Control」ウインドウ「Sample」メニューより「Prime」を数回繰り返す。その後、同じく

      「Sample」メニューより「Change syringe」を選択すると、ピストンが降りてくるので、ピ

      ストンを固定しているネジをゆるめてピストンを外し、シリンジをインジェクターより左

      回しして外して洗う。洗った後、シリンジをインジェクターに取り付けるが、「ねじ込んだ

      際、シリンジの目盛りが前側を向くように取り付けること」。それ以外の向きにもねじ込め

      てしまうが、これ以外の状態では「確実にはまっていない」ので「ネジを潰す」だけでな

      く、「次に使う人の実験が失敗する」ので、細心の注意を払って取り付けること。取り付け

      の際は、むやみに締め付けたりしないこと。ちなみに、インジェクターを壊すと数十万円。

      シリンジも一本数万円である。シリンジを旨く取り付ける事が出来たら、ピストンを差し

      込み、元あったとおりにネジ止めする。画面に表示されたシリンジの容積が正しいことを

      確認後、「OK」をクリックすると自動的にピストンが元に戻る。サンプルラインをMilliQ

      から抜いて、他のラインとまとめてビニル袋の中に入れて終了である。

    Bio-CAD systemコントロールプログラムの終了

      「Control」画面、「file」メニューから「Exit BioCad」を選択すると、全てのプログラムが

       終了する。まだ保存されていないグループやメソッドが有る場合は、「セーブするか?」

       と聞いてくるので各自処理すること。「現在の装置のパラメーターをセーブするか?」と

       聞かれたら、とりあえず「OK」して問題はない。

    Windousの終了

      画面左下にアイコン化されている「control」をダブルクリックして表示。「File」メニュー

      より「Exit Windous」を選択。画面がブラックアウトしたら、電源を投入した順番とは逆

      順序で電源を落とす。窒素ボンベのバルブの閉め忘れに注意。

  9. 使用後の後片づけ

次に使用する人が快適に使用できるよう、装置の後片づけを忘れないこと。