G6の皆様  こんにちは,中島です. 最近,問い合わせの多い質量分析用のマトリクスに関してお知らせします. 調製に必要な試薬は以下のところに保管してあります. シナピン酸(3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシけい皮酸)  防湿保存庫 トリフルオロ酢酸(TFA)*   ショーケース アセトニトリル*   ショーケース *TFAとアセトニトリルは毒物・劇物です. 手袋を着用すること. *いずれも揮発性が高いのでドラフト内で取り扱うこと. 取扱は十分気をつけること. 以下.マトリクスの調整法.マニュアルより抜粋. >>>>>>>>>シナピン酸(分子量1万以上のサンプルに使用)>>>>>>>>> ・マトリクス濃度  10mg/mL(30-50%アセトニトリル,0.1%TFA) ・サンプル終濃度  0.1-5pmol/μl ・必要な試薬    0.1% TFA (ミリQ水で希釈) 100%アセトニトリル(以後アセニトと呼ぶかもしれない・・・) 1. エッペンドルフチューブに適当量のシナピン酸を秤量する. 正確に計りとる必要はない.     1mlぐらい作りたいのであれば10mgぐらい.     そんなに大量に必要とする人はいないと思うが・・・ 2. マトリクスの終濃度が10mg/mlになるように,0.1% TFA,アセトニトリルを加える.     マトリクスを10mg計りとったのであれば,     0.1%TFA 700μl,アセトニトリル 300μl加える. 3. 1分間ボルテックスで混合した後,5000rpm, 30秒間遠心する. 4. 上清を使用する. マトリクスの安定性   必要量(無駄遣いしないこと)を直前に調製する. 混合比   マニュアルにはサンプル:マトリクス=1:10と書いてあった.   サンプルを大量にプレートに載せたい場合(サンプル:マトリクス=1:1)や   サンプルにバッファー,塩,界面活性剤を含む場合は   アセトニトリル濃度を50%まで上げた方がよいそうだ. NOTE   とりあえず目的タンパク質を同定したい場合は逆相クロマト(アセニトで溶出)で   精製したサンプルを質量分析するのもおすすめです.   @逆相クロマトに関しては中島までおたずね下さい.    その他,質量分析に関して有用な情報があったらメールで流して下さい.