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構造精密化 - Refmac5 -

分子置換の場合,解が正しいかどうかの完璧な指標は無い.見つかった解を確認 してみるには,そのモデルを精密化してみるのが最もてっとり早い.ここでは Refmac5 で構造精密化してみる.最初は非対称単位にある分子間の NCS は固定 して精密化する.

Refmac5 の使用法の詳細は,
http://castor.sci.hokudai.ac.jp/~watanabe/Manuals/refmac5/index.htmlを参照して下さい.

  1. Refinement から Run Refmac5を選択する.
  2. Mtz file と分子置換で決めたモデルの座標データを設定する.
  3. Non-crystallographic Symmetry Add non-X restraint をクリックし,さらに Add chainをクリックすることで,
    
    	Restrain together chain A 
    	and a
    
    とする.
  4. Run Run Now

精密化の結果を View Log Graphs で見る.Rfactor analysis, stats vs cycle を見て,精密化のサイクルの進行に伴って Free Rfactor が順調に下って いれば,正しい解だと考えられる(かも).

この例の場合は,6 cycle で Free Rfactor は 46.3 % から 40.3 % (R は 37 %)に下った.



Nobuhisa Watanabe
平成13年10月24日